Android版『人類滅亡後のアンドロイドの物語』配信終了しました【UnityIAP対応コスト】

2024年9月22日

iOSとAndroid向けに配信をしていた『人類滅亡後のアンドロイドの物語 ~ニル・アポカリプス~』ですが、Android版についてはサービスを終了しました🙇‍♀️

Google Playストアより消えているかと思います。

Unity IAPのバージョンアップを強要させられる

その原因の一つは、課金ライブラリである『Google Play Billing Library』を8月までバージョン6にしろという強要です。

このような強要が、Googleには多々あります。

そして対応しないとBANとなります。

私は、課金系の開発はUnityに付属するIAPというライブラリを利用して開発しています。

このIAPが『Google Play Billing Library』を含んでいるため、IAPのバージョンアップが必須になるのですが、IAPが追いついていません。

Unityのライブラリなので、Unityがバージョンアップをしない限り、開発者側は何もできないのです。

このように、Googleの強要がUnityのコストまで上げて、それに基づいて開発者のコストも上げているような状況です。

今はまだUnity側が急いで対応してくれてようとしていますが、これではいずれ破綻が見えています。

もし、Unityが「もうIAPやりません」と言ってしまうと、開発者は自力で課金系のプログラムを作らなければいけません。

そもそも、Unityが対応している現在ですらGoogleのバージョンアップ強要があるので、コストは常に右肩上がりの状態となっています。

上限ギリギリの攻防

Android版は、アプリの容量が150MBと決まっています。

当アプリはボイスも入っているので、150MBがギリギリとなっており、これ以上アップデートをすると簡単に超過してしまうことになりました。

150MBを超えてもいろいろ対応は可能ですが、その分コストが跳ね上がりますので、やりたくありません。

こちらも終了の理由の一つとなっています。

Android版とiOS版の違い

加えて、Android版は全く流入が無く、評価も悪い、という状況も後押ししました。

iOS版はちょこちょこ賑わっており、評価とレビューもそこまで悪くは無いんですが…

Android版はあまり良い結果にはならなかったです。

この点も含めて、「iOSは盛り上がり単価も高い。Androidは盛り下がり単価も低いのにコスト高」という嫌気に拍車をかけました。

これはこのゲームだけではなく、Androidアプリ全体に言えることです。

全体的に、Androidは維持するだけでもコストが異常に高いのです。

『人類滅亡後のアンドロイドの物語 ~ニル・アポカリプス~』については個人的にはかなり精力的に制作したゲームなので、どうにか他の配信で積極的にやっていきたいと思っています。

iOSはそのままに、Steamなどでボリュームアップ版を制作し、販売することも検討しています。