アプリのレッドオーシャン化で個人開発者はどうするか
個人開発者の苦悩
iPhone4や5が出た時代と異なり、アプリのレッドオーシャン化は止まらないです。
ゲームやアプリを開発してリリースしても、まずダウンロードされません。誰も遊んでもくれないです。
可処分時間の奪い合いが加速しており、開発者は以前よりも大変になってきています。
それに加えて、Google PlayやApp Storeのポリシーの厳格さも加速。
ポリシーに準ずるようにアプリを修正したり、新しいAdmobSDKに入れ替えたり、最新のTargetAPIに対応するのを求めたりと、アプリへの度重なる更新と締め付けが、以前よりも多くなっています。
つまり、アプリを運用しているだけで、保守コストが増大しています。
そして、Google Play開発者への新規アカウントへの制限が始まりました。
2023年11月13日以降に個人アカウントを作成したデベロッパーが Google Play でアプリを公開するには、特定のテスト要件を満たす必要があります。
https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/14151465?hl=ja
20 人以上のテスターが 14 日以上連続でオプトインしてアプリのクローズド テストを実施する必要があります。
苦労した割に見返りが少なくなってるのね
そして、その苦労が過大な物になってきていると……
大手でさえスマホゲーから撤退する流れが止まらないです。
個人開発者は見返りを求めてやるには、リスクが高くなっていますね。
レッドオーシャン化による広告単価も下がっていますので、広告収入は期待できなくなっています。
スマホゲー界隈はIPものじゃなきゃ厳しく、オリジナルは大きな予算と戦略がない限りヒットするのは難しいようです。
個人開発者は試行錯誤
それでもアプリを出すということは、まず期待をしないこと。そして目標を定めることが大切です。
以前は「弱ければ数を出す」という戦略もありましたが今は通じなそうです。
運用コストがかさむようになったので、この戦略もコスト高にしかなりません。
なので、根本的に主戦場を変えるしかなさそう。
ターゲットに向けて開発し、そのターゲットにリリースをする。
そもそも、アプリ界隈は「だれでも容易に使えるスマホ」界隈であるため、全国民が対象になっています。
要はネットと同じです。昔と違い、スマホの普及で誰でも出来るようになったため、最初のふるい分けがされなくなりました。
クレジットカードもそうです。年会費があるカード、その中でも年会費が高いカード、逆に年会費の無いカード、それだけで区分けができており、それぞれのサービス内容も異なります。要はふるい分けです。
老若男女誰でも、区分けなく、スマホ持ってる人は全員遊べる、というアプリ界隈。
そこから脱却し、創作したものをあえてそれ専用のフィールドへ出す。
それが自然なのかなと。
それに、これはもう一つ理由もあり、開発者に対するリスペクトの違いです。
ゲームを出すならゲームのプラットフォームが自然
そのフィールドはフィールドに対する知識とリスペクトを持っています。
あえて無秩序なフィールドに出す必要はないんじゃないかと思うんです。
誰でも受け入れる簡単な無料フィールドは荒れやすいですし、個人開発者もメンタルがやられます。
アプリ界隈は無秩序なフィールドだけに、そのレビューを見れば一目瞭然ですよね。
萌えゲーなら親和性の高いPC向けにリリースする、RPGやアクションならインディーゲーと親和性の高いSteam向けにリリースする、など自分の創作にあったものを見つめ直しましょう。
とはいえ、主戦場のフィールドがどこにあるのか……それが問題なのですが……😥
なかなか少ないですよね。
まとめ
- ストアアプリじゃなくてもっとカテゴライズされたフィールドへ特化していく
- 公式ストアへリリースする場合の最近の傾向
- レッドオーシャンで埋もれてしまう
- 広告単価の減少
- AppleとGoogleの厳格化による工数増加
- スマホの普及でミスマッチ層が大量増殖