Android版『人類滅亡後のアンドロイドの物語』配信終了しました【UnityIAP対応コスト】
iOSとAndroid向けに配信をしていた『人類滅亡後のアンドロイドの物語 ~ニル・アポカリプス~』ですが、Android版についてはサービスを終了しました🙇♀️
Google Playストアより消えているかと思います。
Unity IAPのバージョンアップを強要させられる
その原因の一つは、課金ライブラリである『Google Play Billing Library』を8月までバージョン6にしろという強要です。
このような強要が、Googleには多々あります。
そして対応しないとBANとなります。
私は、課金系の開発はUnityに付属するIAPというライブラリを利用して開発しています。
このIAPが『Google Play Billing Library』を含んでいるため、IAPのバージョンアップが必須になるのですが、IAPが追いついていません。
Unityのライブラリなので、Unityがバージョンアップをしない限り、開発者側は何もできないのです。
Google Play Billing Libraryの共有。
— ジウ@ゲーム開発中 (@JiuGameEngineer) July 9, 2024
こちらですが、IAPの4.12.1-pre.4はまだ待ったほうが良さそうです。
Androidだけなら問題がなさそうですが、iOSの復元や非消費アイテムの購入ができませんでした。
コレは既存アプリを入れている人に取っては致命的だと思う… https://t.co/pcb6HcLovy
このように、Googleの強要がUnityのコストまで上げて、それに基づいて開発者のコストも上げているような状況です。
今はまだUnity側が急いで対応してくれてようとしていますが、これではいずれ破綻が見えています。
もし、Unityが「もうIAPやりません」と言ってしまうと、開発者は自力で課金系のプログラムを作らなければいけません。
そもそも、Unityが対応している現在ですらGoogleのバージョンアップ強要があるので、コストは常に右肩上がりの状態となっています。
上限ギリギリの攻防
Android版は、アプリの容量が150MBと決まっています。
当アプリはボイスも入っているので、150MBがギリギリとなっており、これ以上アップデートをすると簡単に超過してしまうことになりました。
150MBを超えてもいろいろ対応は可能ですが、その分コストが跳ね上がりますので、やりたくありません。
こちらも終了の理由の一つとなっています。
Android版とiOS版の違い
加えて、Android版は全く流入が無く、評価も悪い、という状況も後押ししました。
iOS版はちょこちょこ賑わっており、評価とレビューもそこまで悪くは無いんですが…
Android版はあまり良い結果にはならなかったです。
この点も含めて、「iOSは盛り上がり単価も高い。Androidは盛り下がり単価も低いのにコスト高」という嫌気に拍車をかけました。
これはこのゲームだけではなく、Androidアプリ全体に言えることです。
全体的に、Androidは維持するだけでもコストが異常に高いのです。
『人類滅亡後のアンドロイドの物語 ~ニル・アポカリプス~』については個人的にはかなり精力的に制作したゲームなので、どうにか他の配信で積極的にやっていきたいと思っています。
iOSはそのままに、Steamなどでボリュームアップ版を制作し、販売することも検討しています。