【Google Play】個人事業主で組織アカウントを作成する方法
こちらで話したように、Google Playの個人アカウントは止めた方が無難で、いつ本名と住所が公開されるか分かりません。
「無料アプリだから住所は公開されない」と思っていても、Googleは「収益化」している個人が対象としか言ってません。広告収入=収益化となる可能性もあります。
加えて、テスター20名の要求も既存開発者に要求される可能性も無いとは言えないでしょう。
なので、さくっと組織アカウントを作成しちゃいましょう。
組織アカウントを作成する手順
- 事業用の店舗を借りる
- 事業用の電話を契約する
- 開業届を出して個人事業主になる
- DUNSナンバーを取得する
- Googleに組織アカウントで登録する(開業などの書類とDUNSナンバーを提出)
主に上記の流れです。
なんか……大変そう……
でも、個人アカウントの方が大変な気がします……テスター20人は非現実的のような……
順を追って自分がやったやり方を紹介します。
1.事業用の店舗を借りる
開業届の「納税地以外の所在地・事業所等」に記載するための住所を用意します。
組織アカウントも住所が公開されます。
ただし、組織の住所なので事業所を用意すればそれを公開することが可能です。
ええ……やっぱり大変そう……
個人開発者は不動産を借りるのも大変でしょうし、ここはバーチャルオフィスを契約するのがオススメです。
安価でオフィスを契約できます。
バーチャルオフィス……そんなのが……
怪しいものではなく、普通に法人の登記も可能です。全く問題ありません。
いろいろあるので、予算や使い方にあったバーチャルオフィスを検索するのがおすすめです。
2.事業用の電話を契約する
組織アカウントは電話番号も公開されます。
なので、別途電話を取得する必要があるのですが、バーチャルオフィスにも転送電話の契約が可能となっています。
じゃあそれを一緒に契約?
でも、値段が結構高い……
電話まで契約すると値段が跳ね上がります。
携帯電話もGoogleに登録可能なので、やはり格安SIMを新規で契約するのが良いでしょう。
なるほど!
それだと安く済ませられるね!
中でもおすすめなのがpovoです。
povoは基本料金が0円なので、サブ機ということで上手く使えば他の格安SIMより圧倒的安価での運用が可能となります。
調べてみよう……
3.開業届を出して個人事業主になる
さて、いよいよ開業届を提出です。
提出した控えは、スキャンしてGoogleに提出することになるので、税務署へ足を運びましょう。
なお、既に提出していたとしても、再提出ということで問題ありません。
再提出理由を備考に記載します。(例:屋号に英字を併記など)
ここで注意点は、
- 借りた事務所の住所を、納税地以外の場所に記載する
- 屋号には英字も併記すること
です。
この後、DUNSナンバーを申請するのですが、Googleが取得するDUNSナンバーのデータは、英字屋号です。
開業届に日本語の屋号しか記載がないと、DUNSナンバーのデータと不一致となってしまいます。
※2024年6月時点
要は、この書類は「DUNSナンバーからのデータとの整合性に使われる」ということですね。
※Googleが日本語屋号も取得して確認すれば何の問題も無いのですが(怒)
4.DUNSナンバーを取得する
DUNSナンバーを取得して、それを提出するのよね?
DUNSナンバーって何?
D-U-N-S® Numberとは、世界5億件超の企業を一意に識別できる9桁の企業識別コードです。D&Bが独自に管理をしており、国内企業についてはTSRが管理しています。
https://www.tsr-net.co.jp/service/detail/get-a-duns-number.html
企業の識別コードですね。東京商工リサーチが窓口となり申請が可能です
iOSアプリを法人で出す場合は、以前からDUNSナンバーが必須だったので、ある意味アプリ界隈では有名なコードです。
上記、東京商工リサーチのHPから申請します。手数料は3300円です。
「D-U-N-S®Number申請サービス」から「プレミアサービス」または「スタンダードサービス」を選んで記入しましょう。急がなければ「スタンダードサービス」で十分かと思います。
ここの英語表記がGoogle側が取得する名称なので、英語名称と開業届(併記も可)と一致させること。
※2024年6月時点
こちらを申請し、開業届などをFAXかメールで送信。そして手数料を振り込むことで、おおよそ一週間程度でDUNSナンバーの連絡が来ます。
5.Googleに組織アカウントで登録する
いよいよ、Googleに申請です。
長かった……
「組織で登録 → お支払いプロファイルを作成 → DUNSナンバーを入力 → 必要事項の記載」
で完了になります。
この後、身分証と開業届などをスキャンして提出し、身元確認がOKになれば問題ありません。
組織アカウントは、DUNSナンバーから取得した会社名と住所、入力した電話番号が公開されます。
まとめ
ここまでやって、コストをかけて、アカウント登録が完了となります……
これで、個人の本名と本住所の公開を避けることができます。
この元を取れるかと言うと、厳しいような気も💦
というのは、広告単価も安いのに加え、これ以上にGoogleは常にアップデートを求めてきます。
ポリシーの更新もAppleより高頻度で、常にBANを伴います。(これがAppleと違う最大の懸念)
アプリを出したら終わりではなく、運用コストもかかるんですね。
またAppleの方が有料課金に関してはされやすい傾向です。Androidは昔からされ辛い傾向にあります。
個人的には、Google Playへの個人で新規参入はあまりおすすめしません。
普通にWindows向けにゲームを作ってSteamで公開などのほうが健全な気がしますが、どうでしょう。