ゲーム制作で考えるマーケティング
マーケティングミックスの4Pとは
今回はUnityでゲームを制作。
Steamで販売することにし、無事にリリースまでたどり着けました。
とはいえ、なかなか難しかったです。
ゲーム制作もですが、何かを売る際には、マーケティングミックスで言う4Pを予め検討した方が良いでしょう。
4Pの各要素と具体的な内容
- Product(製品・サービス): 顧客に提供する「モノ」そのもの。機能、品質、デザイン、ブランド名、パッケージなど。
- Price(価格): 製品・サービスに設定する価格。定価、割引、支払い条件など、競合や市場の状況を踏まえて決める。
- Place(流通): 製品を顧客に届ける経路。販売チャネル(店舗、オンライン)、在庫、物流、アクセスのしやすさなど。
- Promotion(販売促進): 製品の存在を知らせ、購入を促す活動。広告、PR、セールスプロモーション、口コミ誘導など。
上記のように基本的な戦略が4つに分けられます。
今回、Productはゲームです。
Priceは追々考えるとして、PlaceとPromotionはゲーム制作時から考えなければいけません。

Placeは販売場所? 今回でいうSteamってことだね。
Promotionは広告なので、SNSで告知していくとか?
そうです!
でも、Place一つ取っても選択肢は多くあります。ゲームの内容や種類にもよるので、
- Steam
- DLSite
- FANZA
- ふりーむ!
- Google Play
- App Store
- BOOTH
- コミケ
- メロブ
- とらのあな
などなど、上げたら切りがありません。
何となくSteamにするのではなく、作るゲームや何をしたいかを考えた上で、戦略的にPlaceを決めた方が良いでしょう。

コミケで配るって手もあるんだよね。
PC向けじゃなく、アプリの場合はそもそもやり方が変わってくるし……
いろいろ考える基準がありそう。
考える基準でいうと、例えば、
- Steamの日本後比率は数%と極小なので、ローカライズしなければそもそもSteamで出す必要もない
- ゲームがアダルトの場合は、最初から販売場所は限られ、Promotionにも制限がかかる(垢BAN、シャドウバンなど)
- 登録料や売上にかかる費用がバラバラなので、ゲーム性とPriceを元に考える
とかでしょうか。
あとは肝心なところで『開発者が何を実現したいか』という部分が大きいですね。
なので、意外とPlaceはそこまで難しくないです。
制作時から始まっている販促活動
難しいのはPromotionですね。これは販促活動ですが、意外と疎かにしやすい部分です。
SNSで呟くだけで終わり、リリースして告知したら終わり、みたいな具合です。

うぅ……そうかもしれない……
とはいえ『Promotionすれば売れるというわけではない』のが難しい所以。運の要素もかなり強いです。
実績として見えづらいところもあるので、なかなか優先度を高くしようとはならないですよね。

うん。SNSでいいねが付いても確実に売れるわけでもないから、
そこそこ呟いて終わり、って感じになっちゃう。
それになかなか伸びなかったりもするし……
また、Promotion(プロモーション)はProduct(プロダクト)そのものにも絡んでいて、例えばゲームの売りやゲームタイトル。それに合わせて広告の見出しやアプローチなども変わってきます。
また、ゲームも内容を一瞬で把握し興味がもらえるものが強いです。
例えば、日本人がターゲットなのに、英語の短文タイトルではゲームの売りが伝わらないですし、説明文まで読まなければ頭に入ってこないのはそもそもNGです。
もちろん、すでにブランドが確立されていたり、動画のアプローチを主導に置いていたら話は異なりますが、ラノベタイトルとまでは言わずとも、ゲームタイトルやゲームの売りは分かりやすくする方が良いです。
例えば、
- コンセプトは何か
- それは1行で書けるか
- 何を楽しんでほしいのか
を明確にすることです。
なのでゲーム制作時からプロモーションは始まっています。
その他にできるプロモーション
プロモーションは製品そのものでもあることは前述しましたが、単純に「広告」を考えると、やることは限られてしまいます。
SNSやHPで発信。レビュー依頼、配信者、プレスリリース。ゲーム展示会やコミケ。
そのくらいですよね…

うん。それでも全部できないし、なかなか難しいよね
ただ、それはどれも「無料」でお願いしているものですよね。
本来、「広告」はお金がかかるものです。
企業もお金をかけて販促活動をしています。
なので、「宣伝する=お金が必要」とまず意識を改めることから初めて、有料広告を実施するのも良いでしょう。

その考えは無かった……
なかなか思い当たらない部分ですが、売れるためには必然です。
企業がどうやって販促をしているか、を考えるのが良いでしょう。



















